日々のみおしえ - 3月11日

3月11日

世の中にうつり変わりは数あれど誠の道に変わりなかりき

くるくる変わる世の中に、正しいことを思い、正しい言葉を出し、正しい行をしていく人ばかりはありません。常に指導者は正しい道に導こうとしていますが、指導する人もされる人も、徳が足らない為に、また実行出来ない為に、対立してお互いに欠点を拾い合い、無理を言い張り、自由を束縛して争いを生じ、不平不満の心が動いて、誠の道も人の知恵で計りますから、正しいことと信じ教えても、教えられる人はそれを信ぜず、疑い誤解することが多い。物の見方にしても本物がメッキに見られたり、メッキが本物に見られたりするが、これは作る人の心にあります。あらゆる手段、人知、人力で作り上げた製品は沢山ありますが、誠実の籠(こも)らない製品は壊れ易く、長持ち致しません。何事も誠実を持ってやり遂げることが尊いのであります。