3月10日
善し悪しのことの道理は分りても実行せずば何の甲斐なき
学問、人知、経験によって求め得た凡(すべ)てのことは、人生生活にもっとも、必要であります。何時の世にも改造、改革、革命等が現れて日々に新たに体験して居ります。地上にも昼と夜、或は春夏秋冬がある様に、雨あり風あり、天変地変が起って参りますが、それは改造、改革であって進化向上して行き、古い物が新しくなり、新陳代謝して協力、融和が行われるのであります。善悪を見定め、幸福になろうとして努力し、良いことをすれば仕合わせに、悪いことをすれば不幸になることを教え、この道理を学び修め、よりよい国家、家庭を作ることに努力して居りますが、一方に、幸福をねたみ、人の出世を妨害する心になる人も多い。打てば打たれる。欺(だま)せば欺される。誠を捧げて行けば又捧げられる。これが人の道であり、人の道を理解して実行する所に幸福は実現して参ります。