2月29日
あやまちを許し戴く親心この尊さに努力ましませ
人の言動には過(あやま)ち多く、その過ちをお互いに許し合って、融和を計ることが最も必要でありますが、過ちを許して戴き、それに甘んじて、又過ちを繰り返す様なことではなりません。過ちを許して戴いたならば、その恩恵に一層の努力を重ね、御恩に報いなければ救われません。一時的の喜びでは油断も出来、御恩を忘れ、再び過ちを起こす様なことになります。楽なことを望み、苦しいことを避けようとする心の動きが、過ちを起すもとになります。凡(すべ)てに恵まれて居ります時は、慢心や油断や間違つていることに気が付かない。凡てに恵まれている時こそ心を引きしめ、行いを正しく、徳を積み及ぼすことに努力せねばなりません。親に甘えることは、親の心を知る為で、親不孝をする為ではありません。親の尊さを自覚して努力すべきであります。