日々のみおしえ - 2月27日

2月27日

苦しみが重なる度に努力してよき事なせよ皆の人達

人は苦しい時に、「感謝せよ、努力せよ、諦(あきら)めなさいよ」と教えられることがあります。「苦しい時に感謝が出来る筈(はず)はない。何故そんな様に思えるのか」と考えることがありますが、苦しいと申しましても、十の中の一つか二つでありまして、あとは苦しいことはありません。肉体に例えれば、足は不自由でも手は完全であり、目が不自由でも口や耳は完全な様に、不自由な所は全部ではありません。人の境遇は千差万別で見ても聞いても不公平ばかりが有る様に人知では思われます。地上には高い山あり、崖あり、人の身長にしても土地建築にしても様々で、汽車、汽船に乗っても、一、二、三等と区別がある様に、決して同じではありません。人の振りを見、生活を見て批判するよりも、自分はどれだけ勉強しているか行っているかを反省し、教えられたら素直に信じて修養することです。