2月24日
身に受ける悩み苦しむ事柄は過去の不徳を教へ給える
人の世は人知で計りきれないことが数多い。何故こうなる、何故だろうと思えば思う程迷うことがあります。それは人の知恵で分らないからであります。何時の世にも苦しみ悩みが現れて来て、それを解決することが出来ず、繰り返されて居ります。肉体の患いに就いては、あらゆる名医が新薬を発見し、肉体を解剖して研究して居りますが、次から次へと病は多くなって来て居ります。人の知恵で凡(すべ)ての事柄を判断することは、僅(わず)か目先の結果だけが多く、過去幾千年前の歴史は残されて居りましても、それも学問により人の知識で発見された結果のみであります。苦しみ、悩み、争いの絶えないのは過去に蒔いた悪性の種が良きに悪しきに芽生え、善悪の種まきの結果として教えられていることを知らねばなりません。