2月15日
人の道分かりいながら行へずそこで改め努力するなり
この世の中にはありとあらゆる物が生きて活かされ、組織されて居りまして、国家があり、社会があり、家庭があります。先ず立派な人をつくる為に宗教があり教育がありまして、指導者が日夜苦心をして居ります。指導者自身も人格をつくる為には一生懸命努力して居りますことは一般に認める所であります。教える人も教えられる人も努力しているのでありますが、絶えず対立して、教えられる人が恩師を侮(あなど)り、子は親と、親は子と、誠にみにくい争いを続けるようなことであれば、国家も社会も家庭も亡んで参ります。ものの道理をよく弁(わきま)えて居りましても、協力融和が無く、生命財産を奪い合い、争いを続けて行く様では、神の世でも無く、人の世でも無く、動物の世となってしまいます。