2月10日
真心でなしたる業(わざ)と思えども人にそねまれ笑われもする
自分は真心で言っているのだ、真心で行なっているのだと、自信をもって言ったり行なったりする人が多い。自分の言うことや行いを信じることが悪いという意味ではありませんが、徳ある人から注意を受け、より以上教えられたら、それを改め反省して、変えなければなりません。心の持ち方、使い方、身の行い方を回転させて行くことは、人の言葉で注意されただけではなかなか容易に変えられるものではありません。身の苦しみや失敗が重なって初めて、自分自身目覚めて来る人が多いのであります。悩み苦しんでから目覚めるのは手おくれであります。人の心の弱さから迷い、不幸に陥(おちい)ることが多いのであります。