日々のみおしえ - 2月8日

2月8日

国思う誠の心変わらねど自己の利害に迷うことあり

国を思い、親を思い、良い行いをしなければならないという心持ちは、万人知る所であります。天地は常に変わらず正大なものであります。誠は天の道で無限であります。之(これ)即ち神とも称し、仏とも、教えられて居ります。神仏の恩恵とは無限の慈愛であり、無限の徳であり、力なのであります。常に日月(じつげつ)の様に広い、暖い心を養うことを忘れてはなりません。人は生活して行くために、活かされている大恩(体温)を忘れ、生きて行くことのみを心にかけ、身の行いも自己の利害に走り、自己主義、自己満足という様に、自己中心に何事もなそうとし、進もうとするから迷いを生じ、不幸な境遇に追い込まれて行くのであります。