1月25日
人を見てどうやかうやと思はずに己(おの)が心を改めてゆく
人には天から最高の知恵を授(さず)けられて居ります。この知恵を良い方に使えば誠に立派でありますが、悪い方にも使いたくなる人もあります。人と人との交流の場合に、どちらにも足らない所があるので、それを理解していけば争いも起らずに済むのでありますが、他人を脅(おど)かし苦しめる様なことをしたり、雑音を流したりするので、他人からもそうされ、何時の世にも争いが絶えません。先ず人を見て良い所は学び、悪い処を見たり聞いたりする時には、自分にもそれ以上に悪い所の有ることを思わねばなりません。之(これ)を「改める」と、教えられています。反省とは、広い暖い気持ちで前進することであって、強い正しい心に改めて行くだけの心掛を常に忘れてはなりません。心の持ち方、使い方は目に見えぬが重要なことであります。