1月21日
海山の幸に感謝を忘れずにあまたの人に尽くしましませ
海が荒れれば山は静か、親が怒れば子供は静か、海の幸、山の幸、里の幸この三つの幸はなくてはならない肉体を養う糧であります。人の心は乱れていく時にはこの三つの幸を思い出し感謝しなければなりません。海は母であり、山は父であり、海の幸を無駄にすれば母に不孝となり、山の幸を無駄にすれば父に不孝となります。山の幸には草木もありますが、それは肉体の糧にならずとも、人の住む家を建てる為に最も必要で、それぞれ生き伸びる生命を切り取られて犠牲になって居ります。父の働きは外に出てあらゆる困難と苦痛に接し、生活を維持する為に努力して居ります。父母の大恩は海よりも深く、山よりも高く、その光こそ徳こそは誠に偉大なもので、この大恩を忘れてはなりません。親不孝をする子供をよいこととして人は認めません。孝は百行の基で孝行は善行の一歩であります。