日々のみおしえ - 1月20日

1月20日

大恩を常に忘れず努むるは人の人たる人の道なり

人が生きていく為には、人の勤労と慈愛によって数知れぬ恩恵を受けるのであります。ましてや活かされていく大恩等は無限でありますから人知では計り知れません。天恩によって活かされ、人力によって生きていく、両面に於ける大恩を見逃がして、気随気儘(きずいきまま)、勝手な行いをつづける為に、人の世は、身分の相違あろうとも、徳不徳の人といえども、悩み苦しみによって教えられるのであります。この大きな天恩と人の慈愛がわかりまして、誠を捧げ、夜毎(よごと)日毎(ひごと)に奉仕の実行を怠ることなく続行すれば、万人幸福を得ることが出来るのであります。幸福になろうと思えばこの道理を自ら学び修め、終生の奉仕に誠心誠意の実行を励むべきであります。人は知って、話して、弁(わきま)えていながら実行が出来ない為に迷い苦しみが生じます。