1月13日
言葉のみ如何(いか)に尊く語れども徳を積まねば落ちぶれてゆく
天地自然の法則は先ず肉体に譬(たと)えれば生命、即ち引く息、吐く息の息であります。言葉は音(おん)であり、無限の愛であります。言葉のない時は、亡骸(なきがら)として、肉体が有っても凡(すべ)ての器官は活動しません。この様に言葉の出し入れは最も重要なことで、一音の発する言葉によっていかに他人の心を傷付け汚すか分りません。形あるものを毀(こわ)したり汚したりすることは目で見られますけれども、魂の傷や汚れは目では見られません。それ故に、知らぬ間に我も人もお互に傷を付けたり、汚したり、絶えず行なって居ります。斯様(かよう)なことは、入の作った法律では戒(いまし)められませんが、天地の法則によって戒められることを自覚し、最も深く注意しなければなりません。