今月の言葉

2019年9月

霊魂は目に見えず、手にも取れないというが

霊魂は、目にも見えず手にも取れないという。そうには違いないが、果たしてそう言い切っていいかどうか。悟りを開けば目に見えるし、手にも取れるのは事実である。

人は、親切にされてお礼をいうことを知っているが、冷淡にされてもお礼を申し上げる信念があれば、霊魂は目に見え、手にも取れるようになる。人は、冷淡に扱われると、お礼をいうどころか腹を立て、相手に憎しみの感情を持つ。このように感情にムラがあって、誠一筋でない間は、霊魂を見ることはできない。これは体験してみるとよく分かる。

スイカに甘露があるが、甘露は、見えもしないし、手にも取れない。しかし、実際に味わってみれば分かる。霊魂もまた、誠一つの体験を通して、はっきりと分かる。

(出居清太郎著『捧誠読本』3)