今月の言葉

2019年2月

無色の人が大きな働きをする

「惜しむ」というと、物を出し惜しむことだけのように思う。手や足を動かすことを惜しむ人が多い。進行は左右の足の一歩一歩の前進である。これを惜しめば進行できずに止まってしまう。止まるから遅れる。遅れるから迷いが生じる。人生行路の万事にこういう回転がつきまとっていることを忘れてはならない。

火(熱)・水・風は無色である。人でも無色――無職の人が「いしずえとこそ仕える」大きな働きをする。肩書があっても無色になれればよいが、それは言いえてもなかなか難しい業である。自然は無色、だから大きな働きをする。時々刻々に変化きわまりない働きをする。

(出居清太郎著『捧誠読本』6)