今月の言葉

2020年12月

わが魂は「神慮」という絶対と合掌していて変わらない

 天を見よ、空を見よーという。
 今晴れているかと思えばたちまちに曇る、曇っているかと思えば、いつの間にか晴れる。風、雨、晴曇は人知の外である。これが自然の変化であり、私もまたこの変化の中に生かされているのである。人生の現実は一瞬一瞬に変化して、いささかも止まることがない。それが真の姿である。

 「先生、少しもお変わりなく」と挨拶を受ける。見た目には変わっていないであろうが、中味は大いに変わっている。それが人生の現実の、誠の姿である。

 去年に「是」としたことが今年もなお正しく、今年に「正しい」としたことが来年も変わらずに正しいとは限らない。

 日に新たに、日にまた新たなる人生の体験を重ねて、生きる道の上に新たな真理を体得していくところ、そこに、昨日の是は今日の非となり、今日の是は明日の非となっていく。
 
しかし、たとえどのように変化するとも、わが魂はいつも「神慮」という一つの絶対と合流し、合掌しているから、本質的には変わるところはないと信じている。

(出居清太郎著『敬霊気』第3巻)