今月の言葉

2020年9月

ご神前のデコボコの柱

修養団捧誠会は昭和16年に発会したが、戦争をはさんだ10年間の間にみおしえの光は全国に輝きわたり、会員も増加した。その会員の協力で25年の年末には本部会館を建設するまでに育っていた。

建築中のことである。ご神前の柱は誰しも檜の丸材が使われるものと考えていた。ところが私は、屋敷内に焼け残っていた巨木を二つに割って使うことにした。理由は、「この巨木は焼けてしまっているが屋敷中で最も尊い木である」と、霊感に示されたからである。皆はあまりうれしそうではなかった。なるほど巨木には違いない。しかし幹はデコボコだらけで、立派な柱になりそうもなかった。
――人の心も、このようにデコボコなんだよ。皆、自分の心のデコボコの姿を知らないから平気でいるが、実はこの木に示されているとおりなんだね。毎日、このご神前にぬかずくたびに、デコボコの柱をわが心の姿とみて、わが心を浄化していく。これが本当のお参りです。助けてください、救ってくださいと願うのではなく、どこまでもわが心を丸く、美しい姿に直していくことをお誓いする、これが神の子として正しく強く生きていくたくましい生き方でしょう。 というと、ようよう得心した。

(出居清太郎著『敬霊気』第3巻)