会員の思いと行い

どんな時でも神様は手を差しのべて導いてくださる

【ご訓話】いのちの親(神)によって用意された道は厳しいが、通れない道ではない。通ることによって幸せが生まれる。

振り返ってみると、若い頃の私は、自分が持っている常識で人を判断しがちで、心にはいつも不平不満があり、我執貪欲がありました。専業主婦の私が、主人に対して感謝の気持ちすら持てず、働いてくれていることも当たり前だと思っていましたし、何事も自己中心に生きてきました。 その結果、元気で健康に生まれてきた長男が、3歳でお医者様から自閉症と診断されたのです。その時の記憶は、ショックの余りほとんどないのですが、この子はいったいどうなっていくのか、目の前が真っ暗で、この世の中に私だけが取り残され、私以外の人が幸せそうに見えました。

その頃から主人は単身赴任になり、家には月に二度帰ってくる生活なので(現在も続いています)私と長男との大変な日常を、葛藤している姿を見ていません。実家の両親と私で大学病院に通ったり、言葉が理解できない長男は、多動性で常にウロウロして落ち着きがなく、私と意思疎通ができませんでした。何で私ばかりがこんな目に遭うのかと思い悩みました。夫婦なら苦しいことは、二人で協力して分かち合い、乗り越えていくものだと思いこんでいました。

そんな私に実家の母は、先輩会員のHさんの書かれた本を読むように勧めてくれました。一生懸命涙しながら読みました。私と同じように、自閉症のお子さんを持たれたHさんが、そのお子さんを、神の子としてどこまでも尊重して接しておられる姿に感動しました。どんな医学書よりも、自閉症の専門の本よりも私にはためになる参考書でした。私も少しずつできることからやってみよう。落ち込んでいても何も変わらないと勇気を与えてくれました。
あの時に心を立て直し、前を向くことができた感動は今でもはっきり覚えています。その日からHさんの本は、私の人生のバイブルになりました。

環境は神教(かんきょう)であるから神様からいただいたこと。私は長男の姿を見ないといけないけれど、主人は見なくてもよいこと。主人は家族と一緒にいたいのに、離れて一人でふんばることが神様から与えられた環境。私は一人で長男と共に行うことが神様から与えられたこと。縁があって夫婦になっても神様から与えられたことは主人と私は違うのです。

三つ違いで長女も元気に健康に生まれましたが、小5の時に肌が荒れ、アトピー性皮膚炎と診断されました。それほどひどい症状ではなかったので大丈夫だと思っていました。しかし私は、神様からの黄色信号を見落としていたのです。
長男の進路も決まり、将来の見通しがついて落ち着いた頃、長女が中学3年の夏、アトピー性皮膚炎が悪化し、こんな身体はいやだと苦しみ始めました。長男に障がいがあるので、長女には何事も起こるはずがないと私は勝手に思っていました。次は、長女に寄り添っていくという環境を神様から与えられました。

これまで長男を優先にしてきた時間を長女は辛抱していたと思います。私に甘えられなかったその時間を埋めるように、たくさんの時間をかけていろいろな病院に行きました。一年前、やっと体に合う薬にめぐり合うことができて症状も安定しています。現在19歳になる大学生の長女は、今は、子供たちのキャンプのお世話役として楽しく活動させていただいています。

長男は今年で23歳になりました。現在はNPO法人の支援施設で9時から15時まで、週休二日で働いています。毎日自転車通勤し、帰宅すると毎日30分ランニングをし、休日には、ご飯やお弁当のおかずを自分で買い物しています。自閉症と診断された長男がここまで成長させていただくとは、予想もできなかったし、奇跡としか思えません。

次から次へとやってくる厳しい環境は、私のためにいのちの親が用意して下さった通れる道でした。目の前で見せて下さった環境も、聞かせていただいた言葉もすべてが、私にとって必要不可欠でした。どんな時も神様は、手を差しのべて導いて下さっていたのです。まさに「神の道」です。通れぬ道は作っていない。通れば光が差してくる。幸せが生まれてくることを心から実感しています。

(H女 会員の手記をもとに編集したものです。)