会員の思いと行い

文化遺産への訪れは平和への気づき

日本時間平成31年4月16日の未明、フランス・パリの世界文化遺産のノートルダム大聖堂が大規模な火災となり、そのニュースが報じられた時、何が起きたのだろう、信じられないと思った。
毎日ボーッと生きているこの私が、これほどまでにショックを受けている。一体どれほどのショックをフランスの人たちは受けたのだろう。それだけではない。今や年間に1300万人の人たちが訪れる名所であり、観光化されているかも知れないが、訪れる人にとって、その思いは単なるショック以上に、気づかされることがあったように思われる。

今回の火災で、今まで世界文化遺産の見学ととらえていた人たちは、過去の歴史を学ぶことの大事さを改めて認識したのではないだろうか。
たとえば現在日本では、全国のお城や城址がブームになっている。お城と城址を訪れることで、その時代の文化や技術、美術や人々の歴史に触れることができ、生活のありさま、その時代の思いまでもが伝わってくる感じがすることでしょう。本当に城好きの人たちにとっては単なる観光ではなく、訪れ人となることで、その歴史の流れの中の一員であることが実感できる。

経済効果を重視する今の時代、そこにいくら求めても得られない自分自身の存在意義や、生きがいの充実、人生の喜びが得られるといえる。
お城、城址だけでなく、多くの神社やお寺への参拝やご朱印集め、弘法大師ゆかりの霊場巡り、各地に遺されている伝説や教訓も、その存在の重要性が認識され始める時代に入ったように思われる。

敬愛しているKさんとその妻は、全国各地の百名城や神社仏閣、尊い碑への行脚を続け、その地の秘湯に疲れを癒す訪れ人なのです。 そしてまた修養団捧誠会の人たちも、教祖が遺された各地の神石・和石が語りかける歴史、そこに込められた思いに触れ続けている訪れ人と言えるのではないでしょうか。

ノートルダム大聖堂の再建、その支援と祈りは、これからも多くの人々への気づきになるように思われる。そしてその気づきは、遺産の再建を超えて、これから平和な時代を築いていく、もっとも高いレベルの重要性の認識になると信じている。

(S男 会員の手記をもとに編集したものです。)