会員の声

「うん」から「うん・はい」、そして「はい」へ

私は近頃言葉遣(づか)いが悪いといろいろな方から指摘されています。ある時、本部の廊下でのことですが、白板に何かを書いている女性がいました。白板の字がとてもはっきりしていてきれいなのです。思わずその女性に「きれいに書けているね」と言うと、彼女は白板用のマジックペンを指して、「これ、Y子さん(私の娘)が私にくれたの。とっても使い勝手が良くて、はっきり書けるのよ」と言いました。私は、「ああ、あいつか」と言ってその場から離れました。
少しして彼女が「Nさん、Nさん、あいつじゃないでしょう、Y子さんでしょう」と言ったのです。「ううん、そうだね、この頃どうも言葉遣いが荒っぽいというかよくないんだよね」と言うと、彼女が「ううん、ずうっと以前からよ」と。びっくり仰天です。
「みおしえ」に、
言葉にもよきにあしきに利子がつく 言葉づかいを注意ましませ
とあります。
また――捧誠会で話をたくさん聞いても、読んでも、知識だけであればなかなか身につかず、忘れがちである。「そうか、なるほど」と納得したら、一度でもそれを行ってみるべきである。日月の進行のごとく、その場ですぐにそれをやってみて身につける。時の歩みと共に歩めばいいのです。それを「待て、明日にしよう」「またこの次にしよう」と思う。これが油断となってくる。――というご訓話もあります。
そんなことで自分の出す言葉を少し注意してみようという気持ちがわいてきました。気をつけていると荒っぽい言葉をかなり使っているなと気がつきました。何とかしなければいけないと思いましたが、どこから始めていいのか皆目見当がつきません。
いろいろ考えました。修養は家庭からと言われていますので、言葉遣いも家の中からと、女房への言葉遣いを何とかできないかと考えました。そうだ、女房への返事がいつも「うん」と言っていたなと気がつき、これを「はい」にすることから始めようと…。
しかし、なかなかうまくいきません。気をつけていても「うん」と出てしまいます。どうしたらいいか考えました。そのうちに「うん」と出てもいいや、その後に「はい」と言えばいい、「うん・はい」と続けます。しばらく続けているうちに、たまには「はい」がすっと出るようになったのです。そしてだんだんと「はい」がスムーズに出てくるようになりました。

(N男)