日々のみおしえ - 12月12日

12月12日

病む人も病まれる人も相和(あいわ)して奉仕の業(わざ)に励みましませ

台風によって家を飛ばされ破壊された時には、台風が敵のように思われるのは人情であります。又水害によって道を壊され、家を流された時には、水が仇(あだ)の様に思われるのも理の当然であります。それは人知で判断するからであります。正しい行いをして万人に迷惑をかけず、不忠実なことをしなければ苦しむことはないということだけを信じて居りますと、無理な考え方になって参ります。人知で考えられることは幅が狭く誠に小さなことのみであります。凡(すべ)ての出来事は人知で計りきれないことのみが多いので、迷い苦しみが一層深くなるのであります。素直な心を養って忠実に実行していく人が幸福になって居ります。それ故に理屈や理論を知るよりも、誠を捧げて実行することが幸福の根元(こんげん)であります。