日々のみおしえ - 12月5日

12月5日

良きことを常に忘れて悪しきこと幾年(いくとせ)までもそねみつづける

人は常に幸福を求めようとし乍(なが)ら、その反対に不幸の種を蒔いている人が多い。良い行いをすればどうなる、悪い行いをすればどうなるということは、教えられて自覚している筈(はず)でありますが、言うのみ知るのみで実行が出来ない為に、幸福を望みながら不幸になって行く人が多い。大事なことを忘れ、取るにも足らぬ無駄苦労をする人達は、自分から暗夜(やみよ)の道に進行しているのであります。過去に蒔いた種を知らない為に、善し悪しの実りが出て来て教えられるのでありまして、世を恨(うら)み、人を妬(ねた)んで、嘆(なげ)き悲しむことはありません。己(おの)が心が傷付けられ、汚されていることを早く発見して、心の中を洗い清め、明るい正しい生活をすべきであります。