日々のみおしえ - 12月2日

12月2日

世の中に無駄な苦労を続けつつ迷い悶(もだ)えて苦労する人

如何(いか)なる人も努力をして働き、得た物は我が物であるという強い心、念がある故に、借り物を自覚すること等は教えられても信じられません。世の中には無駄な苦労が数多く、自分は努力して居ります様でも、次から次へと不利なことが生じ、迷いもがいて苦労する人達は、借り物どころか我が物である念が強く、其の為に益々我執貪欲(がしゅうどんよく)が強くなって参ります。人の生活は万人を喜ばせ、お役に立つ様に事を為せば、其の喜びは何(いず)れ我が身に返るということを信ずべきであります。言葉の使い方、肉体の行い、物の取り扱い等に於いては、知らぬ間に無駄な使い方をして居ります為に、努力しながらも落ちぶれて行くことになるのであります。