日々のみおしえ - 11月12日

11月12日

お互いに今さえよくばよき事と思う心は幸にならざる

人の心は見る聞く度に絶えず回転して行きます。お互いに自己を中心とした行いをせず、其の場さえよければよいという様な自己主義の心や、気随気儘(きずいきまま)の我を通すことなく、人種国籍信教は違っても、文化の為に協力融和して、よりよい生活を営んでいかれる様に修養しなければなりません。人の足らない処を侮(あなど)り、自己の心に添わない様な人はふり捨て、自己の好きな人には利を与えるという様な隔(へだ)てをしない様に、己れの敵であっても改めさせ善道に導くだけの慈愛の心を忘れてはなりません。よし悪しのことが身に懸かって来ても、天示の範例(はんれい)として改め反省することを忘れてはなりません。