日々のみおしえ - 10月23日

10月23日

病む事の次から次と重なるは悟りの出来ぬ人であるから

世の中は人の努力によって、科学の進歩が成功に到達して居ります。科学によって世を治め、科学によって人類の平和を築くものであるならば、此処まで科学が進歩して来たのに世が乱れ、人心は悪化して悩み苦しみが数多くなる筈(はず)はありません。その原因は何処にあるのでしょうか。科学によって新兵器を作り、それによって戦争を起こし、生命財産を奪うようなことが次から次と出て来て居ります。科学の進歩は便利で、人の勤労を助ける様でありますが、却(かえ)って人を亡ぼし、富を破壊する様なことであるならば、便利なようでも不便であるとも考えられます。科学が進歩するにつれ、人格の完成には一層の努力を重ねる必要があるということを認識せねばなりません。