日々のみおしえ - 9月18日

9月18日

改める心忘れて通るならいずれの世にか不幸なりけり

目に見えぬ心の中を見きわめる為に、周囲の人が言動をもって教えて下さるのであります。他人の善し悪しを見た時は、自己の心の中に其の善し悪しが写って参ります。人を批判し、あの言動は間違っている、あの人の言葉や行いは自分の心に添わないなどと思う間は心が清められていないのであります。あの人は好きである嫌(きら)いであると我が意を用いて判断する間は、自分も周囲からその様に思われ言われているのであります。人の行いには、善いことにも悪いことにも利息が重なって参ります。それ故に楽あれば苦あり、原因あれば結果あり、蒔いた種は皆はえると聖者は教え伝えております。一層修養に努力することこそ肝要であります。