8月22日
人の身は常にやさしく温かく争いせずに暮らしましませ
小さい親切でも受ける人によっては終生忘れられないほど有り難いものであります。然(しか)し交換条件で、こうすればこうなるだろうと自我の心で我が意を用いた親切は、結果が悪いと恨(うら)み妬(ねた)みとなり、不平不満が重なりまして仇(あだ)となる様な親切になり、其の場限りの親切となります。親切は誠の心で行わなければなりません。真は神であり、誠であり、誠は霊であり、霊は礼であり、信じることであり、信じればこそ、親切も有り難く差し上げたり戴いたり出来るのであります。お互い同志が警戒し合って居ては親切など尽くせるものではありません。最初に信じてなした行為が後で仇になっても嘆(なげ)き悲しむことなく、仇をされても憤慨の心を持たない様に修養すべきであります。