日々のみおしえ - 5月16日

5月16日

心こそ己(おの)が心でありながら尊びもせず愛しもせざる

人の心は神から戴いて居りますので自分のものと信じても間違いでは有りません。物体が借り物であることは証明出来ます。所が人の心では物体は我がものであるという観念が強い。それ故に物の交流に於ては、人の心は良きに悪しきに変わって、その強さは誠に恐しいものがあります。一朝(いっちょう)あやまると、生命を物の為に奪われる様なことが出来ます。如何(いか)に物を貯えても生命のかけ替えにはなりません。どんなに人の親が足らないと申しましても、親のかけ替えは物では求めることは出来ないのであります。金や物によって人を雇うことは出来ますが、つくり出すことは出来ません。尊い心の持ち方、使い方を誤まらぬ様、懸命につとめ、繰り返し見直して慎重に使わなければなりません。