日々のみおしえ - 3月22日

3月22日

人の世は物や名誉がありしとも誠の光り常に忘れず

人の世は、物や名誉や権力のみを望むので争いが絶えません。常に名誉と富と権力だけで、世の中を治めようとするから、清い心は濁り、さかしま心が次から次と湧き出て、生命財産を奪わねばならない様な心になるのであります。権力で抑えつけ、富をもって侮(あなど)り、名誉をもって高ぶり、己れの非を悟らず、改めもせず、只形あるもののみに憧(あこが)て居りますから、真の仕合わせが得られず、科学のみが進歩して、魂を太らせ、成長させ、清らかにすること等は少しも努力せず、思いもせず、それ故に迷いを生じ、人格を作ること等は知って話していても少しも進歩せず、何時の世も迷い悶(もだ)える人が数多いのであります。一層努力すべきであります。