3月12日
人の世は良きに悪しきに変われども神のお慈悲は変わりなかりき
偽(いつわ)り多い世の中であり、誤魔化しの多い人の世に、善行を尽くして行くことは、困難の様でありますが、偽り、誤魔化しは其の場限りで、最後迄成立しません。人は生きて行く為にあらゆる手段を尽くし、法律により、又人の協力に依って生命財産を永遠に守ろうと苦心しているのであります。良い生活を築くには、偽りや、誤魔化しがあってはなりません。製品にしても立派なものを作り上げるには、苦心と努力と誠実さが無ければなりません。魂を磨き、成長させ、人格の完成を計ること等は一生一代努力した所で、完成する所迄は到底参りません。温容豁達なる人格を作る為に、信仰も修養もしなければならないのであります。生きる為に必要なことは誠実に学び修め、行なうことであります。